「ペットの資格は種類が多くてどれを選べば良いのかわからない…」
「どんな方法でペットの資格は取得できるのかな?」
「ペットの資格を活かせるのはどんな仕事?」
資格を取得して、ペットの飼育に役立つ知識を深めたいという人や、ペット関連の仕事へ就職や転職をしたいと考えている人は、このような疑問をお持ちではないでしょうか?
ペットの資格は種類も多くどれを選んだら良いのか迷ってしまいますよね。
この記事では、
- ペットの資格を取得する方法
- ペットの資格のおすすめ5選
- ペットの資格を活かせる仕事5選
について詳しく解説しています。
この記事を読めば、資格の選び方や取得方法、資格を活かせる仕事がわかるようになります。
ぜひ、最後までお読みください!
ペットの国家資格は2種類
目次
国家資格とは、国が定める機関が試験を実施する資格です。
医師、看護師、弁護士などのように、資格を持っている人以外が業務に携わることを禁じられているため、有資格者は業務を独占することができます。
ペットに関する国家資格には、
・獣医師免許
・愛玩動物看護師免許
の2種類があります。
獣医師免許
獣医師の免許を取得するためには、獣医学科がある大学で6年間、獣医学や家畜衛生、人畜共通の伝染病についてなど幅広い専門的な知識を学ばなければなりません。
卒業すると国家試験への受験資格が与えられ、その後、試験に合格することで資格を取得できます。
愛玩動物看護師免許
愛玩動物看護師の免許を取得するためには、動物の看護学や実習などを学習し、受験資格を獲得する必要があります。
具体的には、以下の条件を満たさなければなりません。
・大学で動物看護学など指定の31科目を受講し卒業する
・愛玩動物看護師養成所で3年以上学習する
その後、国家試験を受験し、合格すると愛玩動物看護師の免許を取得できます。
ペットの資格おすすめ5選
国家資格の他には、民間の団体や企業が独自に審査する基準を定めて試験を実施する民間資格があります。
「民間資格には似たような名前のライセンスも多く、どれを選べば良いのだろう?」
このように迷ってしまう人も多いのではないでしょうか。
この章では、おすすめしたい資格を以下の5つに厳選してご紹介します。
- JKC公認トリマー
- JKC公認訓練士
- 認定ペットシッター
- 動物介護士
- 愛玩動物飼養管理士
ペットの飼育に役立つ知識を深めたい人や就職・転職時に有利になる資格もあるのでぜひ参考にしてみてください。
1.JKC公認トリマー
JKC公認トリマーとは、ジャパンケネルクラブ(以下JKC)という国内で最大級の犬の団体が認定しているトリマーの資格です。
JKCは、犬の純血種の登録や血統書の発行などを行っており、トリミングの技術を証明するにあたり、知名度や信頼性が高いライセンスとなっています。
資格を取得する方法は、
- JKC公認の専門学校に通う
- JKCの会員に2年以上在籍し、独学や通信講座で学ぶ
その後、試験に合格すればトリマーの資格を取得できます。
独学で学ぶ場合は、JKCより発行されている「最新ドッググルーミングマニュアル」を購入することで学科の勉強を行うことができます。
しかし、実技の勉強は、トリミングサロンで働きながら技術を身につけなくてはなりません。
働きながら技術を習得するのは難しいという人は、実践でのトリミングを体験できる通信講座を利用すると良いでしょう。
ヒューマンアカデミーの「トリミングプロフェッショナル講座」なら、全国にあるトリミングサロンで、現役トリマーからマンツーマンで実技の研修を受けられるのでおすすめです。
2.JKC公認訓練士
こちらもJKCが発行している訓練士の資格で、知名度や信頼性が高いライセンスとなっています。
公認訓練士は、技術や経験のレベルによって階級が以下の6つに分かれており、そのレベルによって受験内容も異なります。
- 訓練凖士補
- 訓練士補
- 訓練連士
- 訓練教士
- 訓練範士
- 訓練師範
試験の内容は、通常、学科試験が実施されますが、訓練士補のみ学科に加えて実技試験も行われます。
資格を取得する方法は、まず、以下の条件を満たさなければなりません。
- JKCに2年以上在籍する
- 入会後、訓練試験で10頭以上の犬を合格させる
その後、試験に合格すればJKC公認訓練士の資格を取得できます。
3.認定ペットシッター
ペットシッタースクールが実施する「認定ペットシッター養成講座」を受講し、試験に合格すると資格が取得できます。
参考書や講習で勉強したことをきちんと理解していれば、解けるような問題が出題されており、その合格率は90%以上。
ペットシッターになるために必要な知識、餌やりや散歩の方法などペットに関する基本的な知識を身につけることができます。
ペットの資格にチャレンジしてみたいけれど、どれにしようか迷っている人にもおすすめです。
4.動物介護士
一般社団法人日本ペット技能検定協会が定める講座を修了し、試験に合格すると動物介護士の資格が取得できます。
動物介護士では、高齢になったペットの健康管理やグルーミング、シニア期にかかりやすい病気の知識を身につけることができます。
ペットの高齢化が進んでいる今、動物介護士の知識が求められる機会も多いです。
資格を持つことで、高齢で体が不自由になっているペットや特別なケアが必要になっているペットを持つ飼い主に適切なアドバイスを行うことができます。
・小動物介護士
・動物健康管理士
・ドッグシッター
以上の3つの資格を取得することができるのでおすすめです。
5.愛玩動物飼養管理士
愛玩動物飼養管理士は日本愛玩動物協会が認定している資格です。
主に動物の飼育方法や病気に関する知識、動物関係の法律についての知識を身につけることができます。
学習方法は通信講座となり、課題提出やオンラインでのスクーリングを実施しています。
その後、試験に合格することで愛玩動物飼養管理士の資格が取得できます。
ペットの資格を活かせる仕事おすすめ5選
ペットが好きな人にとって、動物と関わることのできる仕事はとても魅力的ですよね。
この章では、ペットの資格を活かして働くことのできる職種を以下の5つご紹介します。
- 獣医師
- 動物看護師
- トリマー
- ドッグトレーナー
- ペットショップ
では、それぞれ詳しく解説していきますね。
1.獣医師
ペットの命を預かる獣医師は、日々、新しい医療の情報を学ばなければなりません。
大きな責任とプレッシャーがのしかかる職業ですが、自分の治療によって病気や怪我のペットを助けることができたときの喜びはひとしおです。
また、大切な家族の一員であるペットの命を救うことができ、飼い主に心から感謝の言葉をかけてもらえたときは、大きなやりがいを感じることができるでしょう。
〈獣医師に必要な資格〉
獣医師免許(国家資格)
2.動物看護師
獣医師の診察のサポートや飼い主への対応、受付、事務作業まで幅広いスキルが求められる看護師は、体力的にもハードな職業ですが、ペットが元気になり、飼い主から感謝の言葉を伝えられたときは、大きなやりがいを感じることができます。
また、近年ペットに求められる医療が高度化し、看護師にも幅広い業務が求められるようになったことを背景に、2022年5月1日に新しく「愛玩動物看護師」という国家資格が創設されました。
今まで獣医師が行っていた診療のうち、
・採血
・投薬
・マイクロチップ挿入
・カテーテルによる採尿
といった一部が獣医師の指示の下で認められるようになりました。
以上のような変化によって、愛玩動物看護師は業務独占の仕事となり、国家資格を持てば就職や転職の際にも有利に働けるようになります。
3.トリマー
トリマーは、ペットを綺麗にかわいくカットするだけでなく、トリミングを行う中で、飼い主が気づかないようなペットの体の変化に気づき、病気の早期発見をすることもできる職業です。
そのため、トリミングの技術や知識以外にも、ペットの体や病気の知識を深めることが求められます。
技術を上げていけば、将来的には独立し開業することもできるでしょう。
また、飼い主が納得するトリミングを行うことができれば、感謝の言葉を頂けたり、指名をもらえたりするので、トリマーとしても大きなやりがいを感じることができます。
トリマーは、資格を持っていることが必須条件ではありません。
しかし、知識や技術を身につけるためには、認定試験を受験するのがおすすめです。就職や転職をする際にも、資格を取得していたほうが有利となるでしょう。
民間の団体が認定している資格は、いくつかあるので代表的なものをご紹介します。
〈トリマーにおすすめの資格〉
トリミングサロンでは、ペットホテルを行っている店舗もあります。
詳しく知りたい方はこちらもご覧ください。
4.ドッグトレーナー
しつけの依頼をされる犬は種類も個性も違い、ときには言うことを聞かない犬もいるでしょう。しかし、犬をよく観察し、根気強く接していくなかで少しずつペットの気持ちを読み取ることができるようになります。
自分の指導により犬の問題行動が直り、成長していく姿を見ることができるのは大きな達成感を感じることができるでしょう。
また、しつけの依頼をしている飼い主は、自分ではどうにもならない状況に困り果てて、ドッグトレーナーに依頼しています。
自分のトレーニングで問題行動が改善されたとき、飼い主より心から感謝されることも多く、やりがいを感じることができます。
〈ドッグトレーナーにおすすめの資格〉
5.ペットショップ
かわいい子犬や子猫、小動物に囲まれた場所で働くことのできるペットショップは、動物が好きな人にとって憧れの環境ではないでしょうか。
ペットショップスタッフの仕事内容は、ペットのお世話や販売はもちろん、用品の発注や品出し、お客様のさまざまなお悩みに対するアドバイスを行います。
動物に関する知識だけでなく、フードや用品に関する幅広い知識が求められます。
また、ペットと人との橋渡し的な存在となるので、今後、お客様が責任を持ってペットのお世話をしていけるように、基本的な飼い方やしつけの方法などをしっかりとお伝えしなければなりません。
このときにお客様の信頼を得ることができると、お店の常連となって何度も足を運んでもらえるようになります。
ペットと一緒にご来店されるお客様も多く、自分が販売したペットと幸せに暮らしているお客様の様子を知ることができるのは、ペットショップスタッフとしてやりがいを感じる瞬間です。
ペットショップで働くために、必須の資格はありませんが、幅広い知識を求められるため、持っていると役立つ資格も多いです。
まとめ
ここまでペットの資格と仕事をそれぞれ5種類ずつご紹介してきました。
この記事をまとめると以下のとおりです。
・ペットの国家資格は、獣医師免許と愛玩動物看護師の2種類のみ
・トリマーやドッグトレーナーを目指すならJKC公認がおすすめ
・資格を必須条件としない職業でも、取得していると知識や技術の証明になる
・ペットの資格を活かせる仕事は、飼い主から感謝される機会が多くやりがいが持てる
動物の資格を活かせる仕事は、お客様の大切な家族であるペットの命を扱う仕事なので責任やプレッシャーが大きい部分もあります。
しかし、動物が好きな人にとって、ペットに囲まれた環境で仕事ができ、飼い主から感謝される機会も多いペットの仕事は、とてもやりがいのある職業といえます。
この記事を参考に、就職や転職、資格を取得する第一歩を踏み出してみましょう!