「ペットを自宅の庭に埋めても大丈夫なのかな?」
「そもそも土葬・埋骨・納骨の違いって何だろう?」
ペットを供養する方法についてこのような疑問や悩みを抱えていませんか?
人間とは違い、ペットを埋葬するには、いろいろな選択肢があるので、どの方法で埋葬してあげたら良いか悩んでしまいますよね。
この記事では、
・ペットを自宅の庭に土葬・埋骨する方法
・プランターに土葬・埋骨する方法
・霊園や自宅で納骨する方法
・遺骨を散骨する方法
について、詳しく解説しています。
この記事を読めば、自分に合ったペットの埋葬方法がわかるようになりますよ。
ぜひ、最後までお読みください。
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ペットを埋葬する方法
ペットを埋葬するには、土葬・埋骨・納骨の3種類の方法があります。
- 土葬:ペットを火葬せずに、土の中に埋めること
- 埋骨:ペットを火葬して遺骨にした状態で、土の中に埋めること
- 納骨:ペットを火葬して遺骨にした状態で、ペット霊園や納骨堂に納めること
土葬・埋骨・納骨、これらを総称して「埋葬」と呼びます。
それぞれ特徴や埋葬にかかる費用も異なるため、自分に合ったペットの埋葬方法を見つけていきましょう。
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ペットを「土葬」で埋葬する方法
ペットの遺体を火葬しないで、土の中に埋める方法を土葬といいます。
基本的には、体の小さなハムスターやインコ、爬虫類などの小動物が土葬に向いているペットです。
小動物よりも体の大きな犬や猫の場合は、土に還るまでの期間が長くなってしまうため火葬してから埋骨する方法がおすすめ。
その他にも土葬をするには、いくつかの注意点があるので、ご紹介します。
ペットを土葬する前に気をつけること
土葬を行う前に、気をつけなければならない3つのポイントがあります。
- 廃棄物処理法の法律に違反しないようにする
- 近隣の迷惑にならないようにする
- 引っ越しをする予定がないか確認する
ペットの遺体が骨になるまでは、数ヶ月から数年。
骨が土に還るまでは数年から数十年の年月がかかります。
長期的に見て、本当に土葬をしても大丈夫か、よく考えてから埋葬しましょう。
廃棄物処理法の法律に違反しないようにする
ペットを土葬するには、必ず自宅の庭か自分が所有している土地でなくてはなりません。
近年、ペットは家族として扱われることが増えてきていますが、日本の法律では、ペットは物として扱われ「遺体=廃棄物」と見なされています。
そのため、公園や河川敷、賃貸物件の敷地内にペットの遺体を埋めてしまうと、廃棄物処理法に違反してしまうおそれがあり、5年以下の懲役または1,000万円以下の罰金が課せられる可能性があるので気をつけましょう。
近隣の迷惑にならないようにする
土葬では、ペットの遺体が数年から数十年の年月をかけて、少しずつ腐敗していき、土に還ります。
その間、異臭がしたり虫が多く発生したり、衛生面でのデメリットは多いです。
近所の方に迷惑をかけてしまうことにならないように、消臭効果のある石灰や炭を使用するなどして、正しい土葬の手順で埋葬することが大切です。
引っ越しをする予定がないか確認する
自分が所有する家であっても、ペットが土に還るまでの数十年の間に転勤などで引っ越しをする可能性があったり、今後の見通しがはっきりしない場合は、土葬をするのは避けましょう。
もし、引っ越しをすることになれば、土葬したペットの遺体を再び掘り起こし、新しい住居へ移動させなければなりません。
腐敗して変わり果てたペットの姿を目にするのは辛いですよね。
このような事態にならないためにも、これから数十年の間、今の家に住み続けることができるかどうか、十分に考えてから土葬を行いましょう。
ペットを自宅の庭に土葬する方法
〈用意するもの〉
- スコップ
- 石灰
- 炭
- 自然素材のタオルや手ぬぐい
- お墓の目印となるモニュメント
- 自宅の庭で、日当たりがよく、水はけの良い場所を選びます。
- 場所が決まったら、ペットの体のサイズよりも5~10倍の深さになるように、1~2m程度の穴をスコップで掘ります。
異臭や野生動物による掘り返しを防ぐためにもある程度の深さが必要です。 - ペットの体重と同量の石灰を半分撒きます。石灰を入れることでペットの遺体が土に還りやすくなり、消臭効果も期待することができます。
- ペットの遺体を優しく寝かせてください。このときに布で包む場合は、土に還りやすい100%自然素材で作られたタオルやコットン、手ぬぐいなどを使用しましょう。
- その上に、残りの半分の石灰を敷きます。臭いが心配な方は、このときに炭を一緒に混ぜると消臭効果が高まります。
- 最後に、土を盛るように山を作り、お墓の目印となるモニュメントを置きましょう。
ペットをプランターに土葬する方法
プランター葬とは、プランターの中にペットを埋葬する方法です。
自宅に庭がなくてもペットを自然に還すことができたり、引っ越しの際でも持ち運びができるというメリットがあります。
しかし、プランター葬では、庭に土葬する以上にペットの遺体が土に還るまでの時間がかかってしまうため、腐敗臭がしたり、コバエなどの虫が大量に発生してしまったりすることも。
その他にも、ペットの遺体やプランターの土がカビてしまうというデメリットもあります。
〈用意するもの〉
- 陶器製のプランター(最低でも30cm以上の深さがあるもの)
- 園芸用の土
- 腐葉土
- 肥料
- 鉢底石
- 鉢底ネット
- 植物の苗や種
- スコップ
- プランターの底に鉢底ネットを敷き、底が隠れるまで鉢底石を敷きます。
- 園芸用の土と腐葉土を1対1で混ぜ、プランターの3分の1まで敷きます。園芸土や腐葉土は、微生物の働きを活性化させるので、遺体を早く分解することができます。
- ペットの遺体を寝かせたら、腐葉土と肥料を混ぜて優しくかぶせます。
- 植物が成長し、その根っこが遺体を傷つけてしまわないように、もう一度鉢底ネットを敷きます。
- 園芸用土と腐葉土の1対1で混ぜたものを被せ、植物を植えます。
ペットを「埋骨」で埋葬する方法
埋骨とは、ペットの遺体を火葬して遺骨にしてから土に埋める方法です。
土葬と違い、すでに火葬しているので、土に埋めたあとでも異臭や虫が大量に発生する心配が少なくなります。
埋骨をする際は、遺骨を粉状に砕いて粉骨にするとより早く土に還りやすくなるためおすすめです。
粉骨にするには、火葬業者に依頼したり、インターネットを利用して郵送で業者に依頼することもできるので利用すると良いでしょう。
ペットを自宅の庭に埋骨する方法
〈用意するもの〉
- スコップ
- お墓の目印となるモニュメント
- 自宅の庭の日当たりや水はけの良い場所を選びます。
- 埋骨する場所が決まったら、1m程度の穴を掘ります。
- 骨壷から遺骨を取り出し、埋葬します。
このときに一緒にお花などを入れてあげても良いでしょう。 - 埋葬後、土が少し盛り上がる程度にかぶせます。
- 最後に、埋葬した場所がわかるように目印となるモニュメントを建てます。
ペットをプランターに埋骨する方法
〈用意するもの〉
・陶器製のプランター(最低でも30cm以上の深さがあるもの)
・園芸用の土・腐葉土・肥料
・鉢底石・鉢底ネット
・植物の苗や種
・スコップ
- プランターの底に鉢底ネットを敷き、底が隠れるまで鉢底石を敷きます。
- 園芸用の土と腐葉土を1対1で混ぜます。
- 2.の土と粉骨を混ぜ合わせてプランターに入れます。
遺骨は土とよく混ぜなければ固まりやすいので、少しずつ入れながら混ぜるのがポイント。 - 最後に植物を植えたら完成です。
ペットを「納骨」で埋葬する方法
火葬後、ペットの遺骨をペット霊園に納めることを納骨と呼びます。
ペットのお墓を選ぶときは、会いたいときに気軽に立ち寄ることができる場所にあるか、料金形態がはっきりしているかに注目して選びましょう。
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ペット霊園の納骨堂に埋葬する
納骨堂とは、ペット霊園の室内にあるお墓のことを指します。
個別に棚やロッカーで分けられており、骨壷や写真、お花が飾れるようになっています。
納骨堂は、自宅に庭がなかったり、賃貸のため埋骨できなかったりと、ペットの遺骨を手元に置くことができない方におすすめです。
また、これからお墓を建てようか迷っている間に、一時的に骨壷を置く場所として使用しても良いでしょう。
ペット霊園の納骨堂は、1年毎に契約を行うのが一般的。
併設されている火葬場を利用した場合は、1年間無料で利用ができるケースもあります。
料金の相場は、年間1万円程度ですが、納骨堂に遺骨を預けている期間は、ずっと使用料を支払い続けなくてはなりません。
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ペット霊園の墓地に埋葬する
ペット霊園で埋葬できる墓地には、大きく分けて3種類あります。
個別墓地
人と同じように個別で墓地を建てて埋葬します。
プレートにペットの名前や言葉が彫れたり、豊富なデザインの中から好きな墓石を選んで置くことができます。
墓石の購入やスペースの確保などで、相場は10〜30万円程度と、納骨堂に埋葬するよりも費用が高額になります。
共同墓地
大きな供養塔などで、他のペットの遺骨と一緒に共同で埋葬されます。
遺骨は骨壷には入れず他のペットと混ざってしまうので、埋葬後は取り出すことはできません。
墓石を建てる必要がないため、費用は個別墓地よりも安く、小動物だと1万円、小型の猫や犬は2万〜4万円、大型犬だと5万〜10万円が相場となります。
人間と一緒に入れる墓地
近年では、ペットは家族という社会的な認識が広まったことで、人間とペットが一緒にお墓に入れる霊園も増えています。
しかし、ペットだけでなく人間用のお墓も兼ねているため、費用の相場は100〜250万円程度と高額になります。
ペットを自宅供養で埋葬する
ペット霊園に納骨してしまうと、お参りに行く時間がなかなか確保できなかったり、ペットが自分の元から離れてしまうのは寂しいという方は、ペット用の祭壇を購入し、写真やお花を供えて自宅で供養してあげましょう。
お洒落な祭壇や、かわいらしいデザインの骨壷や骨壷カバーもあるので、部屋のインテリアに合わせて自然に置くことができます。
また、ペットの遺骨をペンダントに入れて身につけることができるアクセサリーもあり、亡くなってしまったペットをいつも身近に感じることができるのでおすすめです。
遺骨の保管方法や遺骨を使ったアクセサリーについて詳しく知りたい方は、こちらもご覧ください。
ペットを散骨で埋葬する
ペットを自然に還したいという目的で近年人気を集めているのが、海洋散骨です。
ペット葬儀会社に依頼し、飼い主も一緒に船に乗船し散骨する場合、費用の相場は10万円程度となり、業者に遺骨を郵送し散骨を一任する場合は、2万円程度が相場となります。
また、業者に依頼せずに自分で散骨することも可能です。
土葬とは違い、火葬後の遺骨は廃棄物に該当しないため、廃棄物処理法に違反することにもなりません。
しかし、私有地以外の土地に散骨をする場合は、事前にその土地の所有者に許可を取る必要があり、公園や海水浴場など人が多く集まる場所など、周囲の迷惑になる可能性がある所に散骨することも避けましょう。
まとめ
ここまでペットの埋葬方法について解説してきました。
この記事をまとめると以下のとおりです。
- 土葬は、法律に違反しないように自分が所有する土地で行う。
- 土葬は、土に還るまで数十年の期間がかかるため、衛生面から火葬してからの埋骨がおすすめ。
- 埋骨する場合は、粉骨にしてから行うとペットが土に還りやすくなる。
- ペット霊園に納骨する方法は、室内の納骨堂と屋外の墓地があり、人間と一緒に入れる墓地も存在する。
- 遺骨を海に散骨する海洋散骨では、業者に依頼したり自分で散骨することもできる。
ペットを埋葬する方法はさまざまなものがあります。
自分に合った埋葬方法を選択し、大切なペットを供養しましょう。
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