珍しい種類のペットを飼いたいけれど、自宅で飼える種類が分からないという方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、自宅で飼える珍しいペットの種類を「小動物」「鳥」「海の中の生物」に分けてご紹介する他、ペットを選ぶ際のポイントや注意点も合わせて解説していきます。
その他の動物にも興味があるという方は、ぜひこちらも合わせてチェックしてみてください。
ペットの種類を選ぶ際のポイントとは?
目次
ペットの種類を選ぶ際にチェックしておきたいポイントは、以下の4点です。
- どんなお世話が必要か
- どんな飼育環境を用意すべきか
- マンションやアパートで飼える種類かどうか
- 費用はどのくらいかかるのか
それでは、1つずつ詳しく解説していきます。
どんなお世話が必要か
1つ目は、「どんなお世話が必要か」という点です。
ペットを飼う場合は必ずしもお世話が必要となりますが、動物の種類によってその内容や方法は異なります。
主なチェックポイントは、以下の通りです。
- 迎え入れた時の接し方
- お散歩は必要か
- エサを挙げる頻度はどのくらいか
- トイレを覚えさせることはできるか
- スキンシップの頻度はどのくらいがベストか
- ニオイ対策やお風呂の頻度
動物の種類によっては比較的初心者でもお世話がしやすい動物もいれば、飼育に慣れている方でも難しい動物もいたりとさまざまです。
そのため、ペットにしたい種類の動物が見つかった場合は必ずどのようなお世話が必要な動物なのかをしっかりと調べておくと良いでしょう。
また、始めてペットを飼うという方は、お世話の難易度があまり高くない種類の動物を選ぶというのもおすすめです。
動物の中にはニオイ対策について詳しく知りたい方は、ぜひこちらも合わせてご覧ください。
どんな飼育環境を用意すべきか
2つ目は、「どんな飼育環境を用意すべきか」という点です。
というのも、ペットとして飼うことができる動物の中には、野生下での生活が基本とされている種類も多く存在します。
また、私たち人間の元で飼育をするということは、野生下とは異なる環境で暮らすということです。
そのため飼育下では野生下で生活するよりも早くに亡くなってしまう動物もいます。
ペットとして動物を迎え入れる際は、以下のような点に注目してそれぞれの動物に合った飼育環境を整えなければなりません。
- 温度・湿度調整
→寒さに弱い動物なのか、暑さに弱い動物なのか - 日当たり
→日の当たらない場所を好むのか、日光浴は必要なのか - ケージの広さ
→小さめか、大きめか - 物音や騒音
→音に敏感かどうか
動物によっては、必ず日光に当たらなければ病気になってしまう種類や、大きな音やストレスとなり病気になってしまう種類も。
ペットの種類で悩んでいる場合は、自身が暮らしている環境を鑑みて、その動物が必要とする環境を用意できるのかといった点も踏まえて選んでみるとよいでしょう。
マンションやアパートで飼える種類かどうか
3つ目は、「マンションやアパートで飼える種類かどうか」という点です。
マンションやアパートでは基本的に、ペットの飼育に関する決まりが設けられています。
また、ペット可の物件であったとしても、動物の種類や大きさなどに制限がある場合も。
そのため、
- ペットとしては珍しい種類の動物を飼いたい
- 大き目のペットを飼いたい
- 鳴き声があるペットを飼いたい
という場合は、予め自身が住んでいるマンションやアパートの許可が降りるかどうかチェックしておくことが重要です。
費用はどのくらいかかるのか
4つ目は、「費用はどのくらいかかるのか」という点です。
ペットを飼う場合、「動物の金額」「飼育用品」「飼育環境を整えるための費用」「エサ代」「病院代」といったように、さまざまな費用がかかります。
珍しい種類になればなるほど個体そのものの価格も高くなり、必要な飼育用品なども多くなることから、費用面においてもチェックが必要なのです。
そのため、ペットの種類で悩んでいる場合は、動物の金額以外にも必要となる費用を考慮し、余裕をもって飼育できる種類を選ぶようにしましょう。
また、動物の購入金額をどうしても抑えたいという場合は、ブリーダーや里親からの譲り受けを検討してみるのもおすすめです。
自宅で飼える珍しいペットの種類:小動物編
自宅で飼える珍しいペットの種類の中から、小動物に絞り以下の2種類をご紹介いたします。
- ミーアキャット
- フェネック
それでは、各種類の主な特徴・価格・飼い方について詳しく解説していきます。
種類①「ミーアキャット」
1つ目にご紹介するのは、「ミーアキャット」です。
ミーアキャットはマングースの仲間であり、群れで行動する社会性のある動物として知られています。
そんなミーアキャットの特徴・価格・飼い方について解説していきます。
特徴
ミーアキャットの特徴についてまとめると、以下の通りとなります。
性格 | 警戒心・仲間意識が強い |
寿命 | 12~20年ほど |
体重・体長 | 0.6~1kg・25~30cm |
エサの種類 | 雑食 |
購入場所 | 大型ペットショップ・専門店・レプタイルショー |
注意点 | 穴を掘る習性・日光浴が必要・エサの種類 |
ミーアキャットは警戒心が強い一面がある反面、仲間意識の強い動物です。
迎え入れたばかりの頃は懐くまでに時間がかかるものの、打ち解けた後はスキンシップを求めてくれることも。
そのため、飼い初めは無理に距離を縮めようとせず、少しずつミーアキャットの様子を伺いながら仲を深めていくことが重要です。
注意点としては、「穴を掘る習性がある」「日光浴が必要」「エサの種類」といった3つが挙げられます。
ミーアキャットは地面に穴を掘る習性があるため、ケージ内に穴掘りができるアイテムを置いてあげるようにしましょう。
また、ミーアキャットは日の光でで自身の体温を調整するため、1日の中で日光浴の時間を作れるようケージの置き場所などを工夫する必要があります。
また、「チョコ」「キャベツ」「ほうれん草」といった繊維質の多い食材は消化が苦手なため、注意しなければなりません。
何をあげたら良いか分からない場合は、購入先のショップなどに問い合わせてみると良いでしょう。
価格
ミーアキャットの価格は、「200,000~500,000円」が相場となっています。
一匹だけでなく、二匹がペアとなって販売されていることも多いのが特徴です。
種類②「フェネック」
4つ目にご紹介するのは、「フェネック」です。
フェネックは世界一小さなキツネとも言われており、大きな耳とふさふさのしっぽが特徴的な動物です。
そんなフェネックの特徴や価格について見ていきましょう。
特徴
フェネックの特徴をまとめると、以下の通りです。
性格 | 臆病、警戒心が強い |
寿命 | 12~14年 |
体重・体長 | 1.3~1.6kg・35~40cm |
エサの種類 | 雑食 |
購入場所 | 専門店・ブリーダー |
注意点 | 鳴き声が大きい・夜行性である |
可愛らしいさ満点のフェネックですが、臆病で警戒心の強い性格をしています。
そのため、フェネックのストレスにならないよう時間をかけ、少しずつ距離を縮めていくことが重要です。
慣れてくると次第にやんちゃな一面を見せてくれるようになるため、根気強くお世話をすることがポイントです。
そんなフェネックをペットとして飼う際は、「鳴き声が大きい」「夜行性である」といった2点に注意しなければなりません。
フェネックはワンワン・キキキキといった声で鳴き、夜行性であることから夜中に鳴いたりすることも。
壁の薄いマンションなどでは近所迷惑になってしまう可能性もあるため、事前に把握しておくことが大切です。
価格
フェネックの価格は、繁殖や輸入が非常に難しい動物であるという背景から、「600,000~1,000,000円」ほどと高値で取引されています。
自宅で飼えるペットの種類:鳥編
自宅で飼える珍しいペットの種類の中から、鳥類に絞り以下の2種類をご紹介いたします。
- コールダック
- フクロウ
それでは、各種類の主な特徴や価格について詳しく解説していきます。
種類①「コールダック」
1つ目にご紹介するのは、「コールダック」です。
コールダックは丸い体のフォルムがなんとも可愛らしい、水鳥の仲間です。
そんなコールダックの特徴や価格について見ていきましょう。
特徴
コールダックの特徴をまとめると、以下の通りです。
性格 | 活発、甘えん坊 |
寿命 | 10年ほど |
体重・体長 | 0.5~1kg・約30cm |
エサの種類 | 雑食 |
購入場所 | 専門店・牧場・里親 |
注意点 | メスは鳴き声が大きい・水浴びが必須 |
コールダックは非常に活発で、甘えん坊な一面も持ち合わせています。
そのため他の動物に比べてかなり懐きやすく、初めてペットを飼うという方でも飼いやすい種類と言えるでしょう。
そんなコールダックですが、日本ではまだまだペットとしての流通数が少ないため、専門店・牧場・里親といった限られたルートからしか迎え入れることができません。
また、「メスは鳴き声が大きい」という点や「水浴びが必要」という点にも注意する必要があります。
コールダックはメス・オス共に鳴き声を発しますが、メスの方が大きく近隣の迷惑になってしまう場合も。
そのためマンションやアパートなどで飼育する際は、オスを選ぶというのも1つのポイントです。
さらに、最低でも1日1回、できれば2回の水浴びが必要となります。
価格
コールダックの価格は、「約20,000円」ほどとなっています。
種類②「フクロウ」
2つ目にご紹介するのは、「フクロウ」です。
フクロウは縁起の良い動物としても知られており、ペットとして飼う人も少しずつ増えている動物です。
そんなフクロウの特徴や価格ついて見ていきましょう。
特徴
フクロウの特徴をまとめると、以下の通りです。
性格 | 穏やか、クール |
寿命 | 10~20年ほど |
体重・体長 | 種類によって異なる |
エサの種類 | マウス・ウズラ・ヒヨコ |
購入場所 | 専門店 |
注意点 | 直射日光を避ける・触りすぎない |
フクロウは比較的穏やかな性格をしており、他の動物に比べてクールな動物です。
というのも、フクロウが人間になつくことはあまりなく、あくまでも仲間として認識され慣れることがゴールとなります。
そのため、頻繁にスキンシップを取りたいという方にはあまりおすすめとは言えません。
その他にも、専門店など限られたショップでしか入手できない点にも注意が必要です。
そんなフクロウをペットとして飼う際の注意点は、「直射日光を避ける」「触りすぎない」といった2点です。
フクロウは夜行性であるため、日光浴をする際は直射日光を避けるよう意識しなければなりません。
また、過度な触れ合いはかえってストレスの原因となるため、必要以上に触れあいすぎないようにしましょう。
価格
フクロウの価格は種類によっても異なりますが、「100,000~500,000円」ほどが相場とされています。
自宅で飼える珍しいペットの種類:水で暮らす動物編
自宅で飼える珍しいペットの種類の中から、水で暮らす動物類に絞り以下の2種類をご紹介いたします。
- ウーパールーパー
- チンアナゴ
それでは、各種類の主な特徴や価格について詳しく解説していきます。
種類①「ウーパールーパー」
1つ目にご紹介するのは、「ウーパールーパー」です。
可愛らしいお顔をしたウーパールーパーは、正式名称「メキシコサンショウウオ」「メキシコサラマンダー」と呼ばれる動物です。
そんなウーパールーパーの特徴や価格について見ていきましょう。
特徴
ウーパールーパーの特徴をまとめると、以下の通りです。
性格 | マイペース、のんびり |
寿命 | 5~8年ほど |
体重・体長 | 60~227g・25~30cmほど |
エサの種類 | 小型の金魚・メダカ・昆虫・赤虫 |
購入場所 | ペットショップ・ネット通販 |
注意点 | 日光を避ける・混泳は禁止 |
ウーパールーパーはマイペースかつのんびりとした性格で、視力が弱いことから飼い主を認識するのは難しいと言われています。
そのためスキンシップを取ったり頻繁に触れ合うのは難しいですが、慣れてくると手から直接エサを食べてくれるようになることも。
そんなウーパールーパーは両生類であるため、ペットショップの他にネット通販でも入手可能です。
ペットとして飼育する際の注意点は、「日光を避ける」「混泳は禁止」といった点です。
ウーパールーパーは涼し場所を好む生き物であるため、日光を避け水温は常に25℃以下に保つようにしましょう。
また、他の魚と混泳させると、魚を食べてしまったり食べられてしまったりといった事故が起きる可能性も。
そのため、ウーパールーパーをペットとして飼う際はできる限り1匹のみで飼育するようにしましょう。
価格
ウーパールーパーの価格は、「2,000~5,000円」ほどです。
動物の中でも比較的安価で入手できるため、ペットを初めて買うという方にもおすすめの種類となっています。
種類②「チンアナゴ」
2つ目にご紹介するのは、「チンアナゴ」です。
ゆらゆらと動くチンアナゴは、見ているだけでも癒されるペットにもおすすめの種類です。
そんなチンアナゴの特徴や価格について見ていきましょう。
特徴
チンアナゴの特徴をまとめると、以下の通りです。
性格 | 臆病 |
寿命 | 3~5年 |
体重・体長 | 30~40cmほど |
エサの種類 | ブラインシュリンプ |
購入場所 | 専門店・ネット通販 |
注意点 | 混泳は避ける・水温調整 |
チンアナゴはとにかく臆病な性格で、慣れない環境などで恐怖心を感じると砂の中から出てこなくなってしまうことも。
たとえ空腹状態でエサが目の前にあったとしても、怖さから顔を出せずそのまま餓死してしまうほどなんです。
そのため、飼い始めはあまりじっと見つめずに、チンアナゴが環境に慣れてくれるのを待ちましょう。
また、他の魚がいる場合も恐怖を感じ砂の中に閉じこもってしまうことがあるため、できれば混泳は避けた方が良いでしょう。
しかしチンアナゴ自体は群れで生活をする生き物なので、1匹だけで飼うよりも5匹くらいまでの多頭飼いがおすすめです。
もう1点注意したいのが、年間を通して常に水温を23℃~25℃に保つという点。
ストレスを与えないよう距離感を大切にしつつも、快適な環境を保てるよう意識するようにしましょう。
価格
チンアナゴの価格は、「1,500~3,000円」ほどです。
環境づくりには多少費用がかかるものの迎え入れやすい価格であるため、、ペット初心者の方でもおすすめの種類といえます。
珍しい種類のペットを飼う際の注意点とは?
珍し種類のペットを飼う際の注意点は以下の通りです。
- 種類によっては国や都道府県の許可が必要な場合がある
- 情報が少ない
- 受け入れてくれる病院が少ない場合も
それでは、1つずつ詳しく解説していきます。
種類によっては国や都道府県の許可が必要な場合がある
1つ目は、「種類によっては国や都道府県の許可が必要な場合がある」という点です。
珍しい種類の動物をペットとして飼育する際、中には国内での流通数が少なく入手が困難な種類も多く存在します。
また、法律によって国や都道府県からの許可がなければペットとしての飼育ができない種類もあります。
許可がないまま迎え入れてしまうと、罰せられてしまうケースも。
そのため、ペットショップなどであまり取り扱いのない珍しい種類をペットとして飼う際は、許可の取得が必要かをチェックしてから迎え入れるようにしましょう。
情報が少ない
2つ目は、「情報が少ない」という点です。
珍しい種類の動物はペットとして飼育している人が少なく、その分出回っている情報も少ない傾向にあります。
そのため、お世話をしていく中で分からないことに直面した際、解決までの道が困難な場合も。
動物を迎え入れる前に最大限の情報収集が必要なのはもちろんのこと、分からないことがあった場合に相談できる専門の方を見つけておくと良いでしょう。
受け入れてくれる病院が少ない場合も
3つ目は、「受け入れてくれる病院が少ない場合がある」という点です。
ペットが不調な時は動物病院にお世話になることもあると思いますが、珍しい種類の動物の場合はそもそも受け入れてもらえないケースが存在します。
珍しい種類の動物を飼いたい場合は、自宅近くや通える範囲内に受け入れてくれる病院があるかどうかリサーチしておかなければなりません。
何かあってからでは命に係わるケースもあるため、必ずチェックしておくようにしましょう。
万が一のためのペット保険について詳しく知りたい方は、こちらも合わせてご覧ください。
まとめ
自宅で飼える珍しいペットの種類や選び方、注意点について解説いたしました。
珍しい種類の動物をペットとして迎え入れるには、動物が快適に過ごせる環境づくりが重要です。
また、種類によってはかなり高額で取引されている場合もあるため、費用面においても余裕を持っておかなければなりません。
自宅で珍しい種類のペットを飼いたいと考えている方は、ぜひ本記事を参考に、ペットの種類選びをしてみてはいかがでしょうか。