人気の小型犬の種類は?特徴や飼育時に気をつけるポイントを徹底解説

「小型犬ではどんな種類が人気なんだろう?」

「小型犬って飼いやすいのかな?」

「小型犬はどんなことに注意して飼えば良いんだろう?」

これから小型犬を新しい家族の一員としてお迎えしようと考えている方は、このような疑問をお持ちではないでしょうか?

この記事では、

  • 小型犬で人気のある種類ランキング
  • 小型犬の種類を飼うメリット
  • 小型犬の種類を飼うときに気をつけるポイント

について、詳しく解説しています。

この記事を読めば、小型犬の種類や特徴がわかるようになりますよ。

ぜひ、最後までご覧ください!

小型犬で人気のある種類ランキング

小型犬で人気のある種類ランキング

小型犬は、体が小さくかわいらしい姿や表情からペットとして人気の種類です。

犬の種類が違えば、性格の特徴や飼育するときに気をつけるポイントも変わってきます。

飼い始めてから「こんなはずじゃなかった!」と後悔しないためにも、小型犬を迎える前に、犬の飼育方法や種類の特徴をしっかり把握しておきましょう。

この章では、小型犬の中でも、特に人気の高い種類をランキング形式でご紹介します。

第1位 トイ・プードル

トイ・プードル

トイプードルは、ぬいぐるみのような可愛らしい姿をしているだけでなく、賢く、飼い主に対して忠実な性格をしているので、しつけがしやすい種類です。

活発で好奇心が強いので、運動不足やストレスがたまると、問題行動を起こしやすいので注意が必要。運動にはさまざまな遊びを取り入れましょう。

トイプードルは、抜け毛が少なく体臭が少ないのも人気のポイントとなっています。
ただし、毛のもつれや毛玉ができやすい毛質のため、毎日のブラッシングと月に1度のトリミングが必要です。

第2位 チワワ

チワワ

犬の中でも世界最小の種類と言われるチワワは、うるんだ大きな瞳と耳が魅力的。

飼い主に対しては人懐っこいですが、知らない人に対しては警戒心を抱く傾向があります。
そのため子犬の頃からいろいろな人と接する機会を作り、社会性を身に着けさせることが大切です。

被毛は、毛の短いスムースと、毛の長いロングヘアーの2種類。
寒さに弱い犬種なので、温度管理に気をつけましょう。

第3位 豆柴

豆柴

豆柴とは、小さい柴犬同士を交配させてできた種類です。
丸まった尻尾や立ち耳が印象的な素朴で愛らしい姿が人気で、日本のみならず海外でも愛好家が増えています。

警戒心が強く番犬としても優秀。
他の犬とうまく付き合えない傾向があるので、子犬のうちから積極的に犬や人と触れ合わせることで社会性を身につけさせましょう。

第4位 ミニチュア・ダックスフンド

ミニチュア・ダックスフンド

ミニチュアダックスフンドは、もともとアナグマの猟に使われていた種類で、獲物を穴に追い詰めるのに適した長い胴と短い脚が特徴的です。

被毛のタイプには、毛が皮膚に密着して生えているスムースと、硬くてゴワゴワしたワイヤーヘアード、やわらかくウェーブのかかったロングヘアーの種類があります。

活発で遊び好きなので、たっぷり運動させることが必要です。
太りすぎると椎間板ヘルニアになりやすいので、食事管理に気をつけましょう。

また、吠えやすい特徴があるので、子犬の頃から無駄吠えをしないようにしっかりとしつけなければなりません。

第5位 ポメラニアン

ポメラニアン

ポメラニアンは、サモエドを祖先に持つ最小型のスピッツと言われています。
非常に賢く従順な性格をしているのでしつけがしやすいです。

また、活発で遊び好きのため、きちんと運動させることが大切。
体が小さく骨が細いので怪我をさせないように注意しましょう。

第6位 ミニチュア・シュナウザー

ミニチュアシュナウザー

ミニチュアシュナウザーは、もともとネズミ退治のために飼育され始めた種類です。

注意深く勇敢な性格から番犬としても重宝されていました。
闘争心もあまりなく、体も丈夫でしつけも行いやすい犬種です。

運動量の多い種類なので、1日2回の散歩を30分程度行くように心がけましょう。

第7位 ヨークシャー・テリア

ヨークシャーテリア

ヨークシャーテリアは、胴体と頭や胸の毛色のコントラストが美しく「動く宝石」という別名もあります。

抜け毛は少ない種類ですが、美しい被毛を保つためには、毎日のグルーミングが欠かせません。

テリアの気質を受け継いでいるため、気が強く活発な性格をしています。

第8位 マルチーズ

マルチーズ

マルチーズは、飼い主に対する忠誠心が強く従順な種類です。

性格は穏やかですが、活発で遊び好きのため、毎日の散歩や運動は必ず行いましょう。

毛を真っ白に保つには毎日のブラッシングと定期的なシャンプーが欠かせません。
顔の毛が目に入ってしまう前にトリミングに連れていくことが必要です。

第9位 シー・ズー

シーズー

シーズーは、骨格がしっかりしており、丈夫で飼いやすい種類です。

活発で人に対して友好的ですが、プライドが高い一面もあるため、子犬の頃からきちんとしつけを行うことが必要。

被毛はもつれやすいので、ブラッシングは毎日行うようにしましょう。

第10位 パグ

パグ

鼻が短く愛嬌のある表情がかわいらしいパグは、陽気で人懐っこい性格をしています。
吠えることも少ないためペット初心者でも飼育しやすいところも人気のポイント。

太りやすい種類のため、たっぷりと運動をさせたり食事管理には気をつけましょう。

また、暑さや湿気に弱いので、夏場は温度管理に注意が必要です。
顔にあるシワに皮脂が溜まりやすいので、日々のお手入れが大切。

 

参照:アニコム損保保険株式会社「人気犬種ランキング2023」

小型犬の種類を飼うメリット

小型犬の種類を飼うメリット

小型犬の種類が人気を集めているのには、以下のようなメリットがあります。

  • 体が小さいので飼いやすい
  • 中型・大型犬に比べて寿命が長い
  • 運動量が少ない

では、それぞれ解説していきます。

小型犬の種類は体が小さいので飼いやすい

小型犬は、体が小さく飼いやすいという点が、人気の理由のひとつです。

アパートでの一人暮らしのように限られたスペースでも、体が小さいため十分飼育することができ、おやつや消耗品、医療費なども中型・大型犬に比べて、費用を抑えることができます。

また、散歩中に犬が歩かなくなってしまった場合、大型犬では抱っこすることが難しいため自分で歩くように促さなくてはなりませんが、小型犬の場合は、気軽に抱っこをして散歩を続けることができるのもメリットです。

小型犬の種類は寿命が長い

犬の平均寿命は、体の大きさによって異なり、中型・大型犬に比べて、小型犬は寿命が長い傾向にあります。

大型犬は、成長するスピードが早く、体の大きさの割合に比べて臓器が小さいことから、寿命が短いのではないかと言われています。

犬の平均寿命は、毎年少しずつ伸びており、2023年時点では14.76歳。

犬は体の大きさによって、以下のように寿命は異なります。

  〈犬の大きさ別の平均寿命〉

  • 超小型犬→15.31歳
  • 小型犬 →14.28歳
  • 中大型犬→13.81歳

参照:一般社団法人ペットフード協会「令和4年全国犬猫飼育実態調査」

愛犬と少しでも長く一緒に暮らしたいという方は、小型犬がおすすめです。

小型犬の種類は運動量が少ない

大型犬に比べ、食べる量や筋肉量も少ない小型犬の種類は、多くの運動を必要としません。

小型犬は、もともと人間がかわいがることを目的として改良された愛玩犬をルーツにしていることが多く、体力が必要な狩猟犬・牧羊犬とは違い、多くの運動量を求められませんでした。

小型犬の散歩時間の目安としては、1日2回を15〜30分程度、歩かせるのが理想的です。

〈運動量の少ない小型犬の種類〉

  • チワワ
  • パピヨン
  • ポメラニアン
  • マルチーズ
  • ペキニーズ

一方、同じ小型犬でも、もともと狩猟犬や闘犬として人間と共に生活していた以下のような犬種は、体は小さくても多くの運動量を必要とするので、1日2回の散歩を30分以上歩かせる必要があります。

 〈運動量の多い小型犬の種類〉

  • ミニチュア・ダックスフンド
  • ミニチュア・シュナウザー
  • ミニチュア・ピンシャー
  • ジャック・ラッセル・テリア
  • ボストンテリア

小型犬の種類を飼うときに気をつけるポイント

小型犬の種類を飼うときに気をつけるポイント

ここまでご紹介してきたように、小型犬でも種類によって飼育するときに気をつけるポイントは異なりますが、共通する注意点もあります。

以下の3つのポイントについて解説していきますね。

  • しつけをきちんと行う
  • 小型犬でも散歩は必要
  • 怪我に気をつける

小型犬の種類はしつけをきちんと行う

小型犬は、臆病な性格をしている傾向があります。

自分の体格よりも大きい犬が多いため、吠えかかってしまったり、自宅に誰かが訪問するたびに吠えてしまうこともあるでしょう。

生まれてから生後3ヶ月頃までの社会化期と言われる時期に、いろいろな人や犬、音(特に犬が嫌がることの多い車やインターホンの音)に触れ合わせることで、社会性を身につけることができ、物音に敏感に反応して吠えることが少なくなります。

また、子犬の頃から正しいしつけを行うことも肝心です。
特に無駄吠えは、習慣化してしまうと治すのが難しくなってしまうので、早めに対策をとるようにしてください。

例えば、インターホンの音に反応して訪問者に吠える場合のしつけでは、犬が落ち着くことのできるハウスに誘導したり、インターホンの音が鳴ったら犬が吠える前におやつなどのご褒美を与えましょう。

「インターホンの音=うれしいことが起こる」と覚えると、犬の不安や警戒心を払拭することができます。

このしつけ方法で気をつけなければならないのは、インターホンの音が鳴り、犬が吠えたあとにご褒美を与えてしまうと、犬は「自分が吠えたからおやつをもらえた!もっと吠えよう!」と勘違いをしてしまうため、必ず犬が吠えていないタイミングでご褒美を与えることです。

このように、子犬の頃から社会性を身につけさせ、正しいしつけを行うことで、小型犬に起こりうる問題行動も解決することができます。

小型犬の種類でも散歩は必要

中型・大型犬に比べて体の小さな小型犬は、運動量は少なくて良いと前述しましたが、毎日の散歩は犬にとって欠かせません。

室内の遊びのみでも運動量を満たすことができる小型犬もいますが、散歩に出かけ、さまざまな人や犬、物と触れ合ったり、草や土などの自然の匂いを嗅ぐことで脳が活性化され、リフレッシュすることができます。

家の中は、犬にとって安心できる居場所として、穏やかに過ごすことができますが、刺激が少ない分、ストレスを感じてしまいます。

その結果、問題行動を起こしてしまうこともあるので、小型犬でも必ず毎日散歩に出かけるようにしましょう。

小型犬の種類は怪我に気をつける

小型犬は、体が小さく骨も細いため、日常生活の中でも骨折をしやすい種類です。
また、飼い主が抱っこをする機会も多く、不安定な体勢のまま抱き上げ、落下させてしまうという事故も多いのが現状です。

他にも主な骨折の原因は以下のとおりです。

  〈骨折の原因〉

  • 抱っこからの落下
  • ソファからの飛び降り
  • フローリングの床で滑って転ぶ
  • 飼い主が踏んでしまう

小型犬の骨折を防ぐには、ソファから飛び下りないように、スロープを設置したり、フローリングにはカーペットを敷くことで対処することができます。

飼い主も不安定な体勢で抱っこしたりせず、犬が足元にいるときはなるべく動かないようにするなど気をつけることで、骨折の事故を防ぐことができるでしょう。

まとめ

まとめ

ここまで小型犬の種類の特徴や飼育時に気をつけるポイントについてご紹介してきました。

この記事をまとめると以下のとおりです。

  • 犬の種類によって特徴が異なるため、飼育前に確認することが必要
  • 小型犬は、体が小さく一人暮らしでも飼育しやすい
  • 運動量が少ない(中には運動量が必要な小型犬もいる)
  • 中型、大型犬に比べて、小型犬は寿命が長い
  • しつけは子犬の頃からしっかり行う
  • 体が小さく、骨が細いため骨折に気をつける

体も小さく、見た目もかわいらしい小型犬ですが、家族として迎える前にその犬がもつ特徴をしっかり理解することが大切です。

小型犬を最後まで責任をもって飼育していくことができるかどうか、しっかり考えてからお迎えしましょう。