【徹底解説】ペットでうさぎを飼う前に知りたい種類・特徴・飼い方

入手先ふわふわで愛らしさ満点のうさぎは、近年ペットとして飼われる方も増えている大人気の動物です。

ですが、うさぎといっても種類や特徴によって必要なお世話や飼い方が異なるのをご存じでしょうか？

今回は、ペットとしてうさぎを飼う前に知っておきたい種類やそれぞれの特徴、飼い方について解説していきます。

うさぎってどんな動物？特徴は？

うさぎは草食動物であり、主に牧草や植物を食べて生活している動物です。

そんなうさぎの主な特徴は以下の通りです。

まず大きな特徴として挙げられるのが、多くのうさぎは臆病であったり繊細である子が多いという点です。

というのも、野生では天敵から追われる身であったため、聴覚や嗅覚を発達させながら逃げることで身を守ってきました。

人よりも音やにおいに敏感で、無理に抱っこしようとしたりうさぎの嫌がるようなことをすると、より一層警戒心が強くなってしまうことも。

ですが、うさぎの性格には個体差が存在します。

そのため少しずつ時間をかけて信頼関係を築いていくことで、懐いてくれたり甘えんぼうな性格になるという可愛らしい特徴があります。

ペットで飼えるうさぎは全部で何種類？

日本でペットとして飼えるとされているうさぎの種類は、主にARBAが公認している49種類です。

ARBAとはアメリカンラビットブリーダーアソシエーションの略称で、アメリカのうさぎ飼育協会のことを指します。

日本ではこのARBAが定める内容を基準としていますが、実際に世界で確認されているうさぎの種類は150種類以上にものぼります。

また、ペットショップにて販売されている交配種などはARBAが定める種類に含まれないため、入手の難しさなどを除けば、実際にはより多くのうさぎをペットとして飼うことができるでしょう。

ペットでうさぎを飼う時の選び方のポイントとは？

ペットでうさぎを飼う際の選び方の主なポイントは、以下の5点です。

それでは1つずつ解説していきます。

うさぎの種類や特徴を元に選ぶ

1つ目は、「うさぎの種類や特徴を元に選ぶという点」です。

先ほどもご紹介した通りうさぎにはたくさんの種類が存在している他、次のようにそれぞれ特徴が異なります。

同じ種類のうさぎであっても、体重や毛の色合いなど1匹1匹ごとに個体差があります。

また、成長してもほとんど体の大きさが変わらない種類や、成長と共に体の大きさが変わる種類などさまざま。

そのため、うさぎの種類だけでなくその子の特徴までしっかりと見た上で選ぶと良いでしょう。

女の子と男の子の特徴の違い

2つ目は、「女の子と男の子の特徴の違い注目するという点」です。

うさぎは女の子か男の子かによって性格が異なります。

女の子であれば「しっかり者」「気が強い」「わがまま」であり、男の子であれば「甘えんぼう」「やさしい」というのが特徴とされています。

そのため、どちらかというと男の子の方が懐きやすく、甘えてくれる子が多い傾向にあるようです。

ですが、何度も述べている通りうさぎの性格や特徴には個体差があるため、うさぎを選ぶ際の参考として考えると良いでしょう。

予算を元に選ぶ

3つ目は、「予算を元に選ぶ」という点です。

うさぎの金額は以下の項目を元に決められます。

一般的に、純血種であれば3～10万円ほど、ミックスであれば5,000円～10,000円ほどが平均的な金額です。

また、ペットショップや里親からの譲り受けなど購入先によっても金額は異なります。

その他にも血統書付きかどうかやうさぎの月齢によって金額は変わってくるため、金額面においてもしっかりと調査をしておくのがおすすめです。

うさぎの健康状態にも注目

4つ目は、「うさぎの健康状態に注目してみるという点」です。

もちろん健康状態の悪いうさぎを販売しているお店はほとんどないと言っても過言ではありません。

ですが、迎え入れた後のことを考え、念のためにチェックしておくと良いでしょう。

うさぎの健康状態をチェックする際に意識すると良い点は以下の通りです。

目で見て確認できない部分は、お店の方やブリーダーに質問してみるのもおすすめです。

種類によっては入手先が限られる場合も

5つ目は、「飼いたい種類のうさぎはどこで迎え入れることができるのかを事前にチェックしておくという点」です。

基本的には、「統合ペットショップ」「ホームセンター」「うさぎ専門店」「ブリーダー」「里親」といった方法にて迎え入れることができます。

ですが、うさぎは種類やカラーによって入手のしやすさが異なり、より珍しい種類を求めている場合は入手先が限られてしまうため注意が必要です。

ペットでうさぎを飼う時におすすめな種類7選とその特徴

ペットとしてうさぎを飼う際におすすめしたい種類は、以下の7種類です。

それでは各種類の特徴について詳しく解説していきます。

種類①ネザーランドワーフ

1つ目にご紹介するのは、「ネザーランドワーフ」です。

ネザーランドワーフはうさぎの中でも1位を争うほど人気度の高い種類で、体の小ささが特徴となっています。

それでは、ネザーランドワーフの詳しい特徴や性格について見ていきましょう。

「ネザーランドワーフ」の特徴

ネザーランドワーフの主な特徴は以下の通りです。

ネザーランドワーフは比較的人懐っこい性格の子が多いですが、迎え入れたばかりの頃は臆病で警戒心が強い傾向にあります。

そのため、ゆっくりと時間をかけて信頼関係を築いていくことで、徐々に甘えんぼうな姿を見せてくれるでしょう。

また、短い立ち耳が特長的で、カラーバリエーションはARBAが公認する限り70種類以上にものぼります。

うさぎは他の動物に比べ骨が脆い上に、ネザーランドワーフは体が小さい種類であるため、骨折などのケガに注意しなければなりません。

種類②ダッチ

2つ目にご紹介するのは、「ダッチ」です。

ツートンカラーが特徴となっており、特徴的な模様から別名パンダウサギとも呼ばれることも。

それでは、ダッチの詳しい特徴や性格について見ていきましょう。

「ダッチ」の特徴

ダッチの主な特徴は以下の通りです。

ダッチは穏やかで人懐っこい性格の子が多く、初めてうさぎを飼うという方にもおすすめの種類となっています。

また、活発な一面もあるため、慣れてくると一緒に遊んであげると喜んでくれるでしょう。

そんなダッチのカラーバリエーションは7種類ほどとされており、それぞれ模様が異なる点も可愛らしさの1つ。

ネザーランドワーフと比較すると少々大きめで、他のうさぎに比べ少々丈夫なのも特徴です。

ですが病気にならないわけではないため、日頃から健康管理に気を配り感染症などを防ぐ必要があります。

③ホーランドロップ

3つ目にご紹介するのは、「ホーランドロップ」です。

何と言っても垂れ耳が大きな特徴として挙げられ、ネザーランドワーフと並んで人気度の高い種類となっています。

それでは、ホーランドロップの詳しい特徴や性格について見ていきましょう。

「ホーランドロップ」の特徴

ホーランドロップの特徴は以下の通りです。

ホーランドロップは、うさぎの中でも人懐っこく甘えんぼうな性格が特徴的です。

他にも好奇心旺盛で寂しがり屋な面もあり、飼い主の後ろをついて回ることもあります。

また、ARBAが定めるホーランドロップのカラーバリエーションは8種類とされており、丸っこい見た目が可愛らしいうさぎです。

垂れ耳であるがゆえに他の種類に比べこまめな耳のお手入れが必要で、中耳炎などの病気にも注意が必要となります。

種類④ミニレッキス

4つ目にご紹介するのは、「ミニレッキス」です。

ミニレッキスはレッキスとネザーランドドワーフとの交配により生まれた、毛並みの美しさが高い人気を見せている種類となっています。

それでは、ミニレッキスの詳しい特徴や性格について見ていきましょう。

「ミニレッキス」の特徴

ミニレッキスは穏やかで甘えんぼうな性格で、さらに賢い一面も持ち合わせています。

中には自分の名前まで覚える子もいますが、メスの場合は個体差が大きく神経質になる場合もあるため注意が必要です。

カラーバリエーションは単色やまだら模様のブロークンなどかなり豊富で、入手先が限られている種類でもあります。

注意点としては、足裏の病気である「ソアホック」にかかりやすいという点が挙げられます。

そのため、できるだけ足に負担がかからないような環境を整えてあげることが重要です。

種類⑤アメリカンファジーロップ

5つ目にご紹介するのは、「アメリカンファジーロップ」です。

ふわふわで丸い体が可愛らしく、ネザーランドワーフと同様に体の小ささな種類となっています。

それでは、アメリカンファジーロップの詳しい特徴や性格について見ていきましょう。

「アメリカンファジーロップ」の特徴

アメリカンファジーロップの主な特徴は以下の通りです。

アメリカンファジーロップは、飼い主以外にはシャイな一面を見せるものの、基本的におっとり・甘えんぼうな性格をしています。

慣れると名前を呼んだ際に来るようになったり、愛らしい姿を見せてくれるのも特徴の1つ。

ARBAが定めるカラーバリーエーションは大きく6つに分類されており、さらにその中で細かく分かれています。

注意すべきポイントは、垂れ耳で毛が長めであるため他のうさぎに比べこまめな耳の手入れやブラッシングが必要となる点です。

種類⑥ヒマラヤン

6つ目にご紹介するのは、「ヒマラヤン」です。

何と言っても真っ白で美しい毛色が特徴的で、目の色が赤いというのが大きな特徴として挙げられます。

それでは、ヒマラヤンの詳しい特徴や性格について見ていきましょう。

「ヒマラヤン」の特徴

ヒマラヤンの主な特徴は以下の通りです。

ヒマラヤンは、迎え入れたばかりの頃は少々臆病な性格です。

しかし、慣れてくると他のうさぎに比べ抱っこしやすく、甘えんぼうにな姿を見せてくれるようになります。

「シリンドリカルタイプ」と呼ばれる細長い体が特徴的で、ARBAが公認する49種類の中でも唯一の体型となっています。

カラーバリーエーションは4種類で、耳・足先・鼻に毛色があるツートンカラーのうさぎです。

注意点としては、特徴的な体型のため足裏の病気である「ソアホック」を発症しないよう、環境を整えてあげるようにしましょう。

また、国内での取り扱い数自体が少ないため、入手先が限られている点にも注意が必要です。

種類⑦ライオンヘッド

7つ目にご紹介するのは、「ライオンヘッド」です。

名前の通りライオンのようなたてがみがあるのが大きな特徴で、「ライオンラビット」とも呼ばれる種類となっています。

それでは、ライオンヘッドの詳しい特徴や性格について見ていきましょう。

「ライオンヘッド」の特徴

ライオンヘッドの主な特徴は以下の通りです。

ライオンヘッドは比較的寛容な性格の子が多く、人懐っこさが特徴的なうさぎです。

また、たてがみには以下の3つのパターンが存在します。

カラーバリーエーションは少なくとも5種類以上で、親うさぎの毛色次第で幅広いカラーが生まれる種類です。

他のうさぎに比べ長毛であるため、こまめかつ丁寧なブラッシングが必要となります。

ペットでうさぎを飼う時の飼い方の注意点

ペットでうさぎを飼う時の飼い方として、以下のような点に注意しなければなりません。

それでは1つずつ解説していきます。

日頃の丁寧なお世話が重要

1つ目は、「日頃の丁寧なお世話が重要である」という点です。

うさぎは繊細な生き物であり、病気やケガがないよう日頃から気を配る必要があります。

1日の中でも

• お水の交換
• トイレ掃除
• ケージの掃除
• 1日2回の食事

といったお世話が必要であり、爪切りや健康診断なども定期的に行わなければなりません。

また、うさぎの種類によってはこまめなブラッシングや耳の手入れなどが必要となるため、その子に合った丁寧なお世話が重要となってきます。

うさぎの噛み癖を理解する

2つ目は、「うさぎの噛み癖を理解する」という点です。

というのも、うさぎには歯が伸び続けるといった特徴があり、その歯を削るため硬いものを噛むという習性があります。

そのため噛み癖は本能的なものとも言えますが、以下のような場合にも何かを噛むという行動に出るケースも。

• ご飯の催促
• 構ってほしい時
• 縄張りを荒らされた時
• 機嫌を損ねた時
• 怖い思いをしている時

対策としては、噛むことはいけないことだと覚えさせるほか、うさぎ専用の噛むおもちゃを使用するのが良いでしょう。

その際うさぎを叩いたり大きな音を出してしまうと警戒心を強める原因になってしまうため、声のトーンを使って注意するのがポイントです。

一日一回は「部屋んぽ」をさせる

3つ目は、「一日一回は部屋んぽをさせる」という点です。

部屋んぽとは、うさぎを室内でお散歩させることを指します。

うさぎは運動不足になるとストレスを抱えてしまうため、適度にケージから出してお部屋の中を自由に歩き回らせる必要があるのです。

1回あたり1時間程度を目安とし、近くにぶつかりそうな物がないかなど周りにもよく注意しなければなりません。

また、うさぎには肉球がないことから、ケガを防ぐためにもフローリングではなくマットの上などで部屋んぽを行うようにしましょう。

室内の温度に注意する

4つ目は、「室内の温度に注意する」という点です。

うさぎは私たち人間に比べ暑さに弱く、温度に敏感な動物です。

目安としては18度～25度に室温を保つよう心掛け、さらに湿度は40%～60%ほどを意識すると良いでしょう。

ケージの置き場所や日当たり・風通しに注意する

5つ目は、「ゲージの置き場所や日当たり・風通しに注意する」という点です。

うさぎが健康かつ快適に過ごせる環境を作るため、

• ケージは直射日光を避けて置く
• エアコンの風やすきま風が直接当たらない場所に置く
• 温度差の少ない場所に置く

といった配慮が必要となります。

また、うさぎの骨は非常に脆く骨折しやすいことから、もしもの事故を考えあまり高さのない場所に置くようにしましょう。

室外で飼う場合は環境により注意が必要

6つ目は、「室外で飼う場合は環境により注意が必要」という点です。

先ほどもご紹介したとおり気温や湿度の調整はもちろんのこと、すきま風や雨が入らないように注意する必要があります。

また、屋外専用のケージを使用や頑丈なケージを使用することで、うさぎの脱走を防ぐのも重要です。

さらに病気などを予防するためケージ内や食器類の掃除はこまめに行い、清潔に保つよう心掛けましょう。

まとめ

うさぎを飼う前に知っておきたい種類・特徴・飼い方について解説いたしました。

うさぎはさまざまな種類が存在しており、種類ごとだけでなく1匹1匹特徴が異なる動物です。

そのため、うさぎを飼う際は個体差をしっかりと認識し、それぞれの特徴を踏まえた上でその子にあった飼い方をしなければなりません。

ペットとしてうさぎを飼おうと考えている場合は、ぜひ本記事を参考に種類や特徴、必要となる飼い方などを元に選んでみてはいかがでしょうか。